すしログ 〜The Encyclopedia of Sushi〜

寿司、鮨、鮓…スシに魅せられた男のブログ。鮨が大好きだ!と確信して以来、全国に及ぶ食べ歩きを行っております。江戸前鮨ではシャリの美味しさと仕事との調和を重視。鮨と密接な関係にある日本料理や郷土料理の名店も紹介。実は若輩者ですが向学心と感謝の念を忘れずに続けていきたいと思います。

すしログ和菓子編 No. 20 羽根さぬき本舗 三谷製糖@東かがわ市(香川県)

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香川県、東かがわ市には、

江戸時代からの伝統的な製法を伝える、和三盆の名店があります。

お店の名前は三谷製糖。

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1804年(文化元年)創業の老舗で、現在は8代目の三谷昌司氏が味を守られております。

和三盆と言うと、お茶請けの干菓子が最もイメージし易いかと思いますが、

その他和菓子の材料に使われたり、江戸前鮨の"カステラ玉子"に使われたりと、

当ブログに非常に深く関係する、日本独自の砂糖となります。

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讃岐で和三盆が開発されるようになった背景は、

江戸時代・八代将軍徳川吉宗の治世(1716年~1745年)まで遡ります。

それまで日本には、砂糖と言えば薩摩藩の黒糖しかなかったのですが、

高松藩主・松平頼恭が平賀源内に命じて製糖の開発に着手します。

しかし、天才・源内を以てしても、製糖法を確立する事は出来ませんでした。

完成に至ったのは、着手してからゆうに半世紀以上が経過した1790年頃。

平賀源内の弟子の池田玄丈の弟子、向山周慶(1747〜1819)によって、

遂に和三盆が発明された次第です。

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苦心の末に編み出された和三盆の製糖法は下記の通り。
(三谷製糖さんのwebサイトを参照の上、記載)

 

1. サトウキビの搾り液からアクを取り、沈殿物を除去して煮詰める(白下糖、蜜を含む)
2. 白下糖を研ぎ、さらに木綿の袋に入れて加圧する分蜜作業を行う
3. 職人の技が求められる“研ぎ”を繰り返す
4. 寒風で丸一日かけて自然乾燥させる
上記の一工程が一週間との事なので、

非常に手間と労力、技術が必要とされる製糖です。

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さて、こちらの和三盆の味はと言うと、

上品な甘みでありながら強い存在感を舌に残します。

艷と儚さを同居させる味わい。

しかも、干菓子はサラッとした口溶けで、儚さに拍車をかける。

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店内でお茶と試食用の干菓子、茶毬の小粒を頂けるのですが、

これを頂くと驚いて購入欲求が高まるのは必至。

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味に自身があるからこそのサービスで、感銘を覚えました。

 

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店名:羽根さぬき本舗 三谷製糖(はねさぬきほんぽ みたにせいとう)

予算の目安:500円〜

最寄駅:讃岐相生駅から650m

TEL:0879-33-2224

住所:香川県東かがわ市馬宿156-8

営業時間:9:00~18:00

定休日:不定休

 

ご参考になりましたら幸いです!

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