すしログ 〜The Encyclopedia of Sushi〜

寿司、鮨、鮓…スシに魅せられた男のブログ。鮨が大好きだ!と確信して以来、全国に及ぶ食べ歩きを行っております。江戸前鮨ではシャリの美味しさと仕事との調和を重視。鮨と密接な関係にある日本料理や郷土料理の名店も紹介。実は若輩者ですが向学心と感謝の念を忘れずに続けていきたいと思います。

すしログ日本料理編 No. 42 川島豆腐店@唐津(佐賀県)

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こちらは寛政年間(1789年~1801年)より唐津城主に献上してきたと言う、

由緒正しき豆腐専門店です。

その長い歴史に甘んじず、今もって豆腐は献上品にふさわしい質を維持。

国産大豆ふくゆたかを100%使用しておられ、

阿蘇や佐賀の契約農家から厳選して仕入れておられます。

これはひとえに、現当主の川島義政氏が積極的に商品開発をされてきた賜物のようです。

提供されている豆腐のコースは、豆腐だけで構成されていながら、起伏に富んでおり秀逸。

豆腐の力ひいては、豆腐だけでコースが構成し得る事を力強く提示してくれます。

そして、何よりも素晴らしいのが、朝食に頂けるところ。

1,500円と言う価格は朝食としては高額ですが、見返りとして頂けるものは価格以上。

もはや「幸福」に近い満足感を与えてくれる、上質な朝ご飯です。

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頂いた豆腐のコース。
・豆乳
・湯葉
・おから炒り
・ざる豆腐
・厚揚げ
・味噌汁
・うずみ豆腐
・香の物
・水菓子

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豆乳

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濃厚な豆乳で驚きます。

しかし、濃いけれど、決してクドくはなくサラリとした余韻が心地良い。

何よりも、香りが極めて上品。

一般的な豆乳にありがちな大豆の匂いは殆どありません。

ご主人に伺ったところ、大豆製品で匂いが出る理由は、土壌菌との事。

こちらでは豆を極めて丁寧に洗い、10℃以下の水に浸して排除している模様。

製法をもっと詳しく教えて頂きましたが、難し過ぎて覚えられませんでした(笑)

 

湯葉

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滑らかな口当たりだが、食感は密集している感じ。

少量で存在感を示す生湯葉。

 

おから炒り

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塩気を利かせて、ゴマの香りでグイグイと引っ張る。

穏やかな味わいの豆乳と湯葉に対して、力強さを感じる一皿。

 

ざる豆腐

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出来立ての温かみは、さながら心のぬくもりのよう。

まろやかな甘み、ふくよかな大豆の香り、とろけるよう食感。

舌に乗せた時の何とも言えない柔らかな甘みが印象に残ります。

そして、大豆の上品な香りがじんわりと広がる…

嚥下する前に舌触りが微かに残る感じも良い。

素材を力強く提示する豆腐は圧感です。

そして、お替りすると、食感や香りの伝わり方が変わって面白い。

これは1回転目と2回転目では別物と言えるのではないでしょうか。

この「変化」を楽しむためにも1回転目に訪問されるのがオススメです。

 

厚揚げ

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揚げ立てで、サクッと。

湯気とともに香りや甘みが充満します。

軽やかな揚げ加減で、ペロリと頂いてしまいます。

尚、卓上の醤油が味わい深かったので正体を伺ったところ、

再仕込み醤油に鰹出汁を利かせた土佐醤油との事でした。

 

味噌汁

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そもそも味噌が旨く、香りと甘みが芳醇です。

そこに豆腐の甘みが滲み、至福の味噌汁となっております。

 

うずみ豆腐

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麦を用いたうずみ豆腐。

豆腐の甘み、塩気、出汁が一体化し、麦は食感を補助する。

これは米だと表現出来ない料理。

サラサラと非常に爽やか。

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出汁はアゴかと思いつつも特有の香りが無い…そこで、何かと聞いたところ、エソとの

事。

エソはしばしば蒲鉾に使われる小魚だが、出汁で使うとは珍しいです。

長崎、唐津、大分などで使われているそうです。

 

水菓子

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豆腐のブランマンジェ。

最初に頂いた豆乳感がたっぷりあり、旨い!

糖分のバランスも良い。

 

いやはや、大満足です。

そして、豆腐は嘘をつかない。

上質な素材、料理人の細やかな気配りとセンス、そして即興性が合わさる事で、

豆腐といえども高級日本料理店に匹敵する感動を与えてくれる事を再認識しました。

 

店名:川島豆腐店(かわしまとうふてん)

食べるべき逸品:作り立てのざる豆腐を主体とした、幸福な朝食。

予算の目安:1,500円~

最寄駅:唐津駅から190m

TEL:0955-72-2423/span>

住所:佐賀県唐津市京町1775

営業時間:8:00~、10:00~、12:00~、14:00~ ※作り立てが頂けるのは初回のようです

定休日:日曜

 

ご参考になりましたら幸いです!

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