読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

すしログ 〜The Encyclopedia of Sushi〜

寿司、鮨、鮓…スシに魅せられた男のブログ。鮨が大好きだ!と確信して以来、全国に及ぶ食べ歩きを行っております。江戸前鮨ではシャリの美味しさと仕事との調和を重視。鮨と密接な関係にある日本料理や郷土料理の名店も紹介。実は若輩者ですが向学心と感謝の念を忘れずに続けていきたいと思います。

すしログ No. 165 幸鮓@蔵前

店鋪情報 蔵前 東京都

こちらは当ブログの第1回で取り上げた通り、僕にとって非常に馴染み深いお店です。

極めて良心的な価格で、本物の江戸前の仕事を楽しませて頂けるところは、

何回伺っても魅力が色褪せません。

むしろ、何回か伺って更なる魅力を知るようになる、鮨店の悦びがある鮨店です。

一流のタネや飲み鮨を求める方には不向きですが、

魚を旨くする仕事=「鮨」を体感出来るお店なので、

若い人、鮨に興味がある人にはいつもオススメしております。

 


今回の訪問は8月末。

アップまで期間が空いてしまい、申し訳ありません…。

 

こちらではいつも酒肴を三品だけ頂き、すぐに握りを頂いております。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204022j:plain

酢を利かせ、柚子胡椒を軽く用いており、

残暑の厳しい夏の終わりに嬉しき清涼感。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204009j:plain

いくら

標津産の生いくらを使用。いくらは実は獲れる(=生で頂ける)時期が限られており、

旬の時期以外は冷凍モノとなります。

(↑一般的に意外に知られていないので敢えて記載)

 

f:id:edomae-sushi:20161003204011j:plain

もずく

輪島産の極めて細く食感良好なもずく。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204026j:plain

利尻産。鮃特有の香りが強く、甘みがふつふつと高まる。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204021j:plain

新烏賊

墨烏賊のこども、新烏賊。天草産。

個人的に鮨に一番合う烏賊こそ、墨烏賊。

小さくても墨烏賊の食感を感じさせてくれ、

待ってました!と言う気分になる。

幸鮓さんでは8月は高確率で新烏賊を出されます。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204010j:plain

蝦夷石影貝(エゾイシカゲ)

非常に珍しいタネ。イシガキガイとも。岩手産。

貝が弱い夏に、極めて嬉しい味わい。

貝類の甘みが強く、ほのかな苦味が凛々しく、クセは無い。

高松の鮨舳(すしとも)さんで頂いたが、東京で出されているお店は稀。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204020j:plain

小鰭

天草産。こちらの小鰭は都内でも有数の仕事だと感じているが、

時期によって〆加減、酢加減を結構調整されているのが面白い。

季節ごとの小鰭(ないし新子)の味わいを楽しめる。

この度は皮目の食感を割と残しつつ、それでいて噛み締めると消え去る。

初めての方には旬の時期(11〜1月頃)の小鰭をオススメしたい。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204019j:plain秋刀魚

根室産。〆の仕事が抜群で、強い旨味と、日本人ならば郷愁を誘われる香りを満喫!

有無を言わさぬ美味しさ。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204023j:plain

定評あるボストン産。

いつもながら安定感のある旨味。

銀座わたなべさんと言い、ベテランの職人さんは

自身の眼で鮪を仕入れられるので、安心出来る。

必ずしも超高額な国産鮪こそがベストに非ず(旬以外の時期は矢張り)。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204013j:plain

雲丹

宮城産のミョウバン無添加。

かなりしっかりした磯の香りを楽しめ、塩で頂くと尚更旨い。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204012j:plain


岸和田産。香りと脂が良いバランス。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204015j:plain

蝦蛄

愛知産。香りが良く、柔らかくしっとりした食感。

蝦蛄の甘みとシャリの酸味がベストマッチ。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204014j:plain

蝦蛄(子持ち)

蝦蛄の子の有無で食べ比べ出来るとは、面白い。

子持ちはしっかりした食感で、卵の風味と食感を前面に感じる。

好みによるかと思うが、蝦蛄自体の旨味に限れば、子無しの方が旨い。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204018j:plain

穴子

江戸前、小柴産。

こちらは穴子が弱い時期(冬)に伺っても美味く食べさせてくれる。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204016j:plain

干瓢巻

歯応えが良く、上品な甘みを付加した仕上げ。

 

f:id:edomae-sushi:20161003204025j:plain

こちらで密かな楽しみなのが、最後の椀。

潮汁ではなく味噌汁だが、これが美味い。

そして、安らぐ。

今回は宍道湖産の蜆を用い、滋味溢れる味わい。

個人的には牡蠣の味噌汁が強く印象に残っております。

 

渋い街の渋い雰囲気のお店ですが、江戸前鮨の魅力を教えてくれる優良店です。

 

店名:幸鮓

シャリの特徴:酢加減、塩加減ともに穏やかで、硬さは標準的。全般的に合う。

予算の目安:9,000円~12,000円

最寄駅:浅草線・蔵前駅から60m

TEL:03-3863-1622

住所:東京都台東区蔵前3-4-8

営業時間:18:00~22:00

定休日:日曜、祝日

 

ご参考になりましたら幸いです!

にほんブログ村 グルメブログへ