すしログ 〜The Encyclopedia of Sushi〜

すべての鮨好きに送るブログ。日本料理、郷土料理、和菓子の名店も紹介!

すしログ日本料理編 No. 133 かき豊・中店@堺(大阪府)

こちらは大阪・堺にある牡蠣料理の専門店です。

大阪で創業したのは1938年(昭和13年)ですが、

元々は広島で「かき船」として営んでおられたそうです。

かき豊・中店

「陸に上がって80年、かき舟を合わせると100年以上」とお聞きしたので、

広島での創業は大正時代まで遡る模様です。

(その経緯で使用される牡蠣の大半は広島産です)

かき豊かき船

広島のかき船と言えば、頭に浮かぶのはかなわ。

牡蠣卸としての創業は1867年(慶応3年)まで遡りますが、

料理店は1963年(昭和38年)にスタート。

全国的に見ても、こちらのかき豊さんはかなりの老舗と言えるようです。

お店の外観は昭和の旅館のような雰囲気ですが、

店内は非常に上品で少し驚きました。

 

牡蠣料理は11月~3月まで提供されておられ、

他に6月~10月末は鱧料理のコースとなるようです。

同時に会席のコースも8,000円から提供されております。

今回は2月の牡蠣狙いでしたので、

【牡蠣鍋】を含む【牡蠣のコース】7,000円を頂きました。

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コースを俯瞰すると、一品料理は調理面で「おおっ!」と唸るようなものは無いにせよ、

牡蠣の魅力を多角的に提示しており、味付けは上品で好印象。

何よりも、牡蠣を色々な調理で網羅的に頂けるのは専門店ならではの喜び。

反面、「おおっ!」と唸る料理は【牡蠣鍋】。

詳細は後ほど記しますが、白味噌を持ちつつ他には無い味なので、

牡蠣好き、白味噌好き、鍋好きな方は一食の価値があるかと思います。

大阪で牡蠣??と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

鍋の出汁は流石大阪だと思わされる味わいなので、大阪で頂く楽しさがあります。

また、都市部の牡蠣ソテー定食や牡蠣フライ定食が千円台後半である事を考えると、

コストパフォーマンスは高いと感じました。

筍と牡蠣の茶碗蒸し

筍と牡蠣の茶碗蒸し

大ぶりの牡蠣が嬉しい。

火入れはクラシカルで強めだが、出汁の塩梅と素材の活かし方が良い。

牡蠣の時雨煮、牡蠣のカレー煮、牡蠣のゼリー寄せ

牡蠣の時雨煮、牡蠣のカレー煮、牡蠣のゼリー寄せ

上品な味わいの時雨煮。

カレー煮はイメージ通りの味わい(笑)

ゼリーは出汁に柑橘の汁を混ぜて固めたもの。

あしらいの水菜には胡麻をまぶしている。

各々異なる味わいを楽しめ、しっとりした火入れなのはありがたい。

牡蠣フライ

牡蠣フライ、畳鰯

タルタルソースは自家製で、甘酢とエシャレットか?

牡蠣フライ

牡蠣が大きさによって微妙に火入れが異なる点はご愛嬌。

牡蠣鍋

牡蠣鍋

これが白眉。

牡蠣鍋

しっかり出汁を利かせた白味噌ベースのツユと生卵で頂く。

牡蠣鍋

出汁は強めだが節の香りは立っていない。

甘みは強くなく、生姜で味を引き締めている。

牡蠣鍋

大ぶりな牡蠣をたっぷりと頂く。

この鍋はありそうで無い味わいで、出汁と牡蠣のバランスが素晴らしい。

焼き牡蠣

焼き牡蠣

これのみ諫早産。

焼き牡蠣

鍋のものよりも更に大ぶり!

牡蠣ご飯

牡蠣ご飯

牡蠣の風味が活きる上品な味付け。

少量の舞茸で食感を加えている。

広島菜と安芸紫

香の物

広島菜と安芸紫!

牡蠣の出汁かけご飯

牡蠣の出汁かけご飯

ご飯をお替わりすると、今度は出汁かけに!

塩気はほぼ無く、スッキリとクリアな味わい。

出汁の鰹のキレで牡蠣の味わいの輪郭がハッキリする。

尚、赤いものは紅葉おろしではなく微塵切りの紅生姜。

水菓子

水菓子

優しい味わいの林檎のコンポートにほっこり。

 

店名:かき豊・中店(かきとよ・なかみせ)

食べるべき逸品:白味噌を用いた牡蠣鍋。

予算の目安:牡蠣鍋5,000円、牡蠣鍋入りの牡蠣コース7,000円など

最寄駅:宿院駅から350m

TEL:072-233-1467

住所:大阪府堺市堺区宿院町東2-2-12

営業時間:11:30~15:00、17:00~21:00

定休日:月曜

 

ご参考になりましたら幸いです!

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